神経精神科における後期臨床研修の目的
精神医学(psychiatry)とは、心の異常、すなわち精神障害の原因を追求し、症状、診断、予後・治療、アフターケア、社会復帰、予防などを研究する学問です。また、精神医学は、他の医学のすべてが、もっぱら身体面での現象を扱う身体医学であるのに対して精神現象を対象とするものです。従って、症状や記述の仕方、疾患・障害の概念、診断の仕方、治療法などにおいて身体医学と異なった点があります。言うまでもなく、生物学的視点が欠ければそれは「brainless psychiatry」となってしまうであろうし、一方、生物学的視点のみが強まれば、「mindless psychiatry」となってしまうでしょう。
精神科の後期臨床研修でまず要求されるのは、今まで培ってきた基礎医学的知識や臨床医学的知識を再認識し、さらに臨床医学的技能を総合的に駆使し、患者の精神症状を把握し、その背後にある身体的・心理的・社会的問題を適切に理解し、精神医学的診断・治療ができるようになるための知識・技能・態度を身につけることです。
医局長
大学院進学(4年間)
大学病院で4年間の後期研修をしながら学位取得(研究活動)も目指すコース。
授業料は初年度60万円、2年目より年間40万円。
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初期研修終了後、聖マリアンナ医科大学大学病院で臨床経験を積みながら、学位取得も目指したい人。
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現在は他病院の精神科に勤務しているが、改めて聖マリアンナ医科大学大学神経精神科で学位を目指したい人。
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現在は他科に勤務しているが、精神科に転向し、学位取得も目指したい人。
任期付助教(5年間)
臨床技術を早く習得し、学位取得も目指すコース。
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初期臨床研修終了後、大学病院または教育関連病院で臨床技術を習得し、学位取得も目指す人。
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現在は他科に勤務しているが、精神科に転向を考えている人。
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現在は他病院の精神科に勤務しているが、大学ならではの臨床経験を習得し、学位も目指したい人。
登録医員(大学病院本院勤務)
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学位は望まないが、無給でも良いので、大学病院ならではの臨床技術の習得を希望する人。
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現在は他科に勤務しているが、精神科に転向を考えている人。
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現在は他院精神科に勤務しているが、改めて大学ならではの臨床技術の習得を希望する人。
出向助教・出向任期付助教
(教育関連病院勤務)
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当教室員として関連病院に出向しながら、週1~2日ほど大学病院に勤務し、臨床や研究で経験を積みたいという方。
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現在は他病院の精神科に勤務しているが、大学ならではの臨床技術の習得や研究に携わり学位取得も希望する人。
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現在は他科に勤務しているが、精神科に転向を考えている人。
※子育て中の方。大学に所属しながらの出向ですので、研究を継続し学位取得も目指せます。勤務形態はご相談に応じます。