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神経精神科における後期臨床研修の目的
精神医学(psychiatry)とは、心の異常、すなわち精神障害の原因を追求し、症状、診断、予後・治療、アフターケア、社会復帰、予防などを研究する学問です。また、精神医学は、他の医学のすべてが、もっぱら身体面での現象を扱う身体医学であるのに対して精神現象を対象とするものです。従って、症状や記述の仕方、疾患・障害の概念、診断の仕方、治療法などにおいて身体医学と異なった点があります。言うまでもなく、生物学的視点が欠ければそれは「brainless psychiatry」となってしまうであろうし、一方、生物学的視点のみが強まれば、「mindless psychiatry」となってしまうでしょう。
精神科の後期臨床研修でまず要求されるのは、今まで培ってきた基礎医学的知識や臨床医学的知識を再認識し、さらに臨床医学的技能を総合的に駆使し、患者の精神症状を把握し、その背後にある身体的・心理的・社会的問題を適切に理解し、精神医学的診断・治療ができるようになるための知識・技能・態度を身につけることです。
医局長

大学院進学
任期付助教
研究生
登録医員
出向
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